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Oracle Solaris 11 インストール

更新日:2017年9月26日

Oracle Solaris 11 ダウンロード

Oracle社のサイトからOracle Solaris 11のISOイメージをダウンロードしましょう。

Oracle社の技術系サイトOracle Technology Network(OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/jp/server-storage/solaris11/downloads/index.html)のOracle Solaris 11ダウンロードページにアクセスしましょう。

「CD、DVD、USBからのインストール」をクリックしましょう。

ダウンロード選択ページ

CD、DVD、USBからのインストールページにて「ライセンスに同意する」をチェックして、Oracle Solaris 11.3 テキスト・インストーラ(2017年9月27日時点)からダウンロードファイルをクリックしましょう。
SPARC テキスト・インストーラはSPARCサーバー(Oracle社のSPARCサーバー)機器専用です。

ダウンロードページ

Oracle Solaris 11をダウンロードしようとした際に、サインインを求められる場合があります。
OTNサイトでSolaris,Oracleなどをダウンロードする際にはサインインが必要であるため、まだ行っていない場合は登録しておきます。

サインイン

Oracle Solaris 11 インストール

ダウンロードしたファイルsol-11_3-text-x86.isoもしくはsol-11_3-text-sparc.isoのDVDを作成するか、もしくはクラウドにアップするなどして準備しておきます。
Oracle Solarisは、DVDインストール、ネットワークインストール、ISOイメージファイルからのインストールに対応しています。
クラウドサーバーにISOイメージファイルがあればそこから、DVDインストールであればDVDから起動しましょう。

インストール時に使用するキーボードを選択しましょう。
たいてい14.Japaneseでしょうから「14」を入力して「エンターキー」を押しましょう。

キーボード選択

インストール時に使用する言語を選択しましょう。
日本語で良ければ「7」を入力して「エンターキー」を押しましょう。

言語選択

インストールメニューです。

「1」のInstall Oracle Solarisを選択して「エンターキー」を押しましょう。

インストールメニュー

ようこそ画面です、ここから先は進むときは「F2」を前に戻るときは「F3」を押しましょう。

キーボードレイアウト選択画面

インストールファイルの場所を選択しましょう。上下の矢印キーで選択し、「F2」を押しましょう。

インストールファイル場所選択

インストールする場所を選択しましょう。
そのまま「F2」を押しましょう。

インストール箇所選択

GPTパーティションを選択しましょう。。
そのまま「F2」を押しましょう。

GPTパーティション選択

コンピューター名(ホスト名)を入力しましょう。
入力後、「F2」を押しましょう。

ホスト名入力

ネットワーク設定方法を選択しましょう。
「自動取得」か、「手入力」か、「インストール時に設定しない」を選択出来ます。
上下の矢印キーで選択し、「F2」を押しましょう。

ネットワーク選択

ネットワーク設定方法で「手入力」を選択した場合、ネットワークアドレスを入力する画面が表示されます。
デフォルトでホストのIPアドレス、ネットマスク、デフォルトルーターが接続されているルーターから自動的に割り当てられます。
使用環境に合わせて編集し。「F2」を押しましょう。

ネットワーク入力

DNSサーバーを設定するかどうかを選択しましょう。
上下の矢印キーで選択し、「F2」を押しましょう。

DNSサーバー設定選択

DNSサーバーを設定する場合、DNSサーバーアドレスを入力しましょう。
デフォルトでルーターの情報からアドレスが自動的に割り当てられます。
使用する環境に合わせて編集し、「F2」を押しましょう。

DNSサーバーアドレス入力

検索するドメイン名を入力しましょう。
入力後「F2」を押しましょう。

検索ドメイン入力

ネームサービスを選択しましょう、上下の矢印キーで選択し、「F2」を押しましょう。

ネームサービス選択

時間帯を決定するために地域を選択しましょう。
上下の矢印キーでAsiaを選択し、「F2」を押しましょう。

地域選択

時間帯を決定するために国を選択しましょう。
上下の矢印キーでJapanを選択し、「F2」を押しましょう。

国選択

選択した時間帯地域が表示されます。
「F2」を押しましょう。

決定した時間帯

デフォルトのサポート言語を選択しましょう。
Japaneseを選択して「F2」を押しましょう。

デフォルトサポート言語

デフォルト言語が表示されています。
Solaris 11からはUTF-8が標準になります。
「F2」を押しましょう。

デフォルト言語

システムが使用する時間を設定する画面です。
あらかじめ時間地域から現在時刻が入力されています。
そのまま「F2」を押しましょう。

時刻入力

インストール後に使用するキーボードの国を選択しましょう。
Japaniseを上下の矢印キーで選択し、「F2」を押しましょう。

インストール後のキーボード選択

管理者(root)パスワードとユーザーアカウントを追加しましょう。
ユーザーアカウントは入力しなくても構いません「F2」を押しましょう。

パスワード設定

Oracle Configuration Manager登録画面です。
Oracleはインストール構成データを収集しているので、インストール後にこのデータがOracle社に送信されます。
すでにOracle Support IDを取得している場合はMy Oracle Supportのパスワードを入力しましょう。

「F2」を押しましょう。

Oracle Configuration Manager登録画面

Oracle Configuration Manager登録用の匿名データ送信のための設定を選択しましょう。
構成データを匿名で送信するためのプロクシサーバーなどの設定を上下の矢印キーで選択して、「F2」を押しましょう。

プロクシ選択

入力してきた基本データの確認画面です。
間違っていないかどうかを確認し、「F2」を押しましょう。
「F2」を押すとインストールを開始します。

情報確認画面

インストールが完了するとリブートを促されます。
リブート後/var/log/install/install_logでインストール状況を確認できます。
「F8」を押してリブートしましょう。

インストール完了

インストール直後の画面です。
Oacle Solaris 11からはGUIなど余分なファイルが含まれていないので容量的にはスッキリしています。
デフォルトではコマンド入力のCUI操作だけになります。

Solaris 11起動

環境整備

インストール直後のOracle Solaris 11はSolaris10までと異なり、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)パッケージやサーバー構築に必要なパッケージが入っていません。これらのパッケージは個別にインストールする必要があります。
以下の作業は、GUI操作画面の表示と、サーバー構築に必要な最低限のパッケージをインストールしています。ネットワーク接続されていること、全て管理者(root)権限で実行することが前提になっています。

GUIパッケージインストール

Solaris画面をGUIにしてマウス操作出来るようにするためにslim_installパッケージをインストールしましょう。
slim_installにはGNOMEなどデスクトップを操作するパッケージがふくまれています。

root@earth% pkg install slim_install
Packages to install: 359
Services to change: 13
Create boot environment: No
Create backup boot environment: Yes

DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB) SPEED
library/gnome/gnome-keyring 140/359 29903/44316 282.4/612.5 225k/s
...
command output was:
------------------------------------------------------------
drvconfig: modctl failed to add major number binding.
------------------------------------------------------------
Installing new actions 76605/76605
Updating package state database Done
Updating package cache 0/0
Updating image state Done
Creating fast lookup database Done
Updating package cache 2/2

インストール完了後、リブートしましょう。

root@earth% reboot

slim_installパッケージをインストールし、リブートした後の画面です。
これまでのバージョンと同じくGUIを使用したログイン画面になります。
ログイン後にデスクトップが表示され、デフォルトでインストールされるFirefoxでのブラウジングを含めGUIによる操作可能になります。

Solaris 11 GUI起動

Oracle Developer Studioインストール

Apache,PHP,mysqlなどをインストールするにはOSインストール時に含まれていないパッケージ「Oracle Developer Studio」が必要です。

Oracle社の技術系サイトOracle Technology Network(OTN)のOracle Developer Studioダウンロードページ(http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/developerstudio/downloads/index.html)にアクセスしましょう。
Oracle Solaris 11の場合は直接ダウンロードできません。
IPSパッケージをリポジトリからインストールする必要があります。
Oracle Solaris 11のAccess the Oracle Developer Studio IPS repository横のURLをクリックしましょう。

ダウンロード選択

Repositorysの画面でOracle Studioの「Request Access」をクリックしましょう。
ここでOTNにサインインしていない場合はサインインを求められます。

リポジトリ

Request Accessの画面ではライセンス契約の同意を求められますので一番下までスクロールして「Accept」をクリックしましょう。

ライセンス契約同意

Oracle Studioの詳細画面が表示されます、具体的なインストール方法が記載されています。
特にパブリッシャー登録(Use the following commands to set up...)の所はバージョンアップなどでも変わるようなので記録しておきます。下記例は2017年9月28日時点の登録方法です。

Oracle社のリポジトリを使ってダウンロードインストールする場合はOracle社が発行した証明書と鍵を使って登録する必要があります。
「cetificate page.」をクリックして証明書と鍵を取得するページにアクセスしましょう。

Oracle Studioインストール詳細

証明書と鍵をダウンロードする画面で「Download Key」「Download Certificate」を両方クリックして「pkg.oracle.com.key.pem」と「pkg.oracle.com.certificate.pem」をダウンロードしましょう。
ダウンローした証明書と鍵はインストールするサーバーにアップロードしておきます。

Oracle Studioインストール詳細

Oracle パブリッシャー登録しましょう。
取得した証明書と鍵はユーザーのホームディレクトリにアップされている前提です
また、このコマンドオプション並びに、URLは2017年9月28日時点の情報です。

root@earth% sudo pkg set-publisher \
-k ~/pkg.oracle.com.key.pem \
-c ~/pkg.oracle.com.certificate.pem \
-G "*" -g https://pkg.oracle.com/solarisstudio/release solarisstudio

...

Oracle Studioをダウンロード・インストールしましょう。
バージョン12.4と12.5と12.6をインストールする例です。特に12.4はmysqlをインストールするときに必要です。

root@earth% pkg install solarisstudio-124
root@earth% pkg install --accept developerstudio-125
root@earth% pkg install --accept developerstudio-126